天津自然博物館の企画展チームがこのほど、精品文献を選び、心を込めて作り上げた「百年の珍品―北疆博物院蔵精品文献展」が北疆博物院3階の展示室で開幕した。
今回のオリジナル展覧会は4つのユニットに分かれ、逸品文献計101点を展示した。その中で、「北疆刊行」ユニットは桑志華及び北疆博物院の関連学者が採集した標本をめぐって研究所が発表した豊富な学術研究成果を紹介した。多くの専門書があるだけでなく、北疆博物院が出版した一連の院刊も含まれている。「自然科学」ユニットは北疆博物院が所蔵する自然科学類文献を紹介し、内容は地質学、古生物学、古人類学、動物学、植物学など多くの学科に関連し、多くは当時の世界トップクラスの科学者のために編纂され、極めて高い専門性とシステム性を持っていた。「社会科学」ユニットは外国人の視点で当時の中国社会を記録した人文社会科学類文献を紹介し、内容は歴史学、民俗学、哲学、文化、教育、芸術などのカテゴリーをカバーし、この時期の国内外交流を十分に体現している。「装丁保護」ユニットは、北疆博物院が所蔵する文献が歴史的価値、科学的価値、文化的価値のほか、図書バージョン、図書管理などの面から持っている独自の点を紹介した。
北疆博物院が所蔵する文献は歴史が古く、種類が豊富で、合計1万4000冊余り、出版期間は18世紀前半が最初である。その中には北疆博物院の創建者である桑志華氏とその学術チームの研究成果もあれば、その所蔵品の研究、博物館の発展を支援するために蓄積した自然科学、人文社会科学などの多学科分野に関する文献もあり、言語は20種類以上に達している。これらの文献は北疆博物院の歴史、現代自然科学の中国での発展史と中外文化交流史を研究するのに得難い貴重な財産である。(記者気さく)