国家金融監督管理総局、工業・情報化部、国家発展改革委員会はこのほど、「製造業金融サービスの深化による新型工業化の推進に関する通知」を共同で発表した。

中央金融工作会議は、より多くの金融資源を科学技術革新の促進、先進的な製造のために使用しなければならないと指摘した。三部門は製造業金融サービスの良好な経験を総括し、最近印刷・配布された各政策文書を結びつけた上で、製造業金融サービスの重点任務をさらに明確にし、銀行保険機構が金融支援製造業の質の高い発展をより際立った位置に置くよう導き、持続的に支持を強化し、サービスモデルを最適化し、製造強国の建設と新型工業化の推進をよりよく支援する。

金融が新型工業化を支援することは時代と市場の共通の選択である。中国銀行研究院の葉懐斌研究員は、一方で、新型工業化は中国式現代化をもって強国建設、民族復興の偉業を全面的に推進する重要な任務であり、新型工業化を支持することは金融機関の時代的使命である、一方、新型工業化関連客層は金融機関の重点サービス対象であり、新型工業化を支持して金融機関の持続的な急速な発展に強力な原動力を提供した。

工業・情報化部の関係責任者は、「質の高い発展という最も重要な任務をしっかりと把握し、新型工業化という重要な任務をしっかりと実現し、新型工業化を大いに推進し、科学技術革新で産業革新をリードし、先進的な製造業を支えとする現代化産業体系を構築し、製造業のハイエンド化、知能化、グリーン化の発展を集中的に推進しなければならない」と述べた。

現在、ハイテク製造業と新興産業は急速な成長を維持している。データによると、第1四半期のハイテク製造業の増加値は前年同期比7.5%増加し、昨年第4四半期より2.6ポイント増加した。新興産業の典型的な製品は高い伸び率を維持し、太陽電池は20.1%増加し、光起電力関連の多結晶シリコン、単結晶シリコンの伸び率は50%以上に達し、新エネルギー自動車の生産販売は前年同期比それぞれ28.2%と31.8%増加した。

金融が工業の知能化、グリーン化の発展を支持することは『通知』のハイライトの一つであり、新たな科学技術革命と産業変革の重要な方向でもある。『通知』はグリーン金融の発展を大いに推進し、工業分野の炭素排出削減、グリーン化改造、資源節約の効率的な循環利用とグリーンエネルギーシステムの建設を支持することを提案した。

ここ数年来、我が国の製造業のグリーン化発展は積極的な効果を得た。例えば、製品構造の面では、グリーン供給能力は持続的に増強されている。先進的な製造業の比重は持続的に向上し、グリーン装備と製品供給はさらに強化された。グリーン製造において、ベンチマークの牽引作用は絶えず現れている。現在、国家レベルではグリーン工場5095社、グリーン工業団地371社、グリーンサプライチェーン管理企業605社を累計育成し、グリーン製造専門化サービス機構500社余りを育成している。

専門家によると、銀行業金融機関は炭素排出削減支援ツールなどの政策をしっかりと用い、工業のグリーン転換に対する中長期的な資金支援を強化しなければならないという。招連の董希ビョウ首席研究員は、金融のより良い支援とサービス製造業の推進には、最も重要なのは製造業の発展を制約する重要な問題の解決に力を入れ、根本的に製造業の質の高い発展を実現することだと述べた。また、立ち後れた生産能力の淘汰を加速させ、「ゾンビ企業」の撤退を加速させ、困難な企業の再編を加速させ、良質なグリーン製造企業を育成・形成しなければならない。

3月末現在、ハイテク製造業向け貸付金、科学技術型中小企業向け貸付金、一般零細企業向け貸付金の前年同期比伸び率はそれぞれ27.3%、20.4%、20.3%だった。製造業への支持とサービスを絶えず改善し、強化し、金融機関の次の仕事の重点となっている。董希ビョウ氏は、金融システムから見ると、資本市場を大いに発展させ、直接融資の割合を高める必要があると述べた。株式発行と再融資制度を整備し、企業が資本市場で資金を募集する能力を高める。条件に合致する製造業の中小企業が科創板、北交所、創業板、新三板などに上場することを優先的に支持する。サポートサービスの方向から見ると、重点を際立たせ、製造業へのサポートサービスを強化し、主に先進的な製造業、ハイテク製造業、戦略的新興産業分野への金融サポートを強化しなければならない。

リスク防止・コントロールをしっかりと行い、良好な金融市場秩序を構築することは、製造業の金融サービスの質と効果を着実に向上させる鍵である。『通知』は、銀行保険機構は慎重な経営理念を確立し、内部統制コンプライアンス建設と全面的なリスク管理を強化しなければならないことを明らかにした。葉懐斌氏は、商業銀行はリスク監視感受性を高め、事前審査、事中監視と事後評価を強化すべきだと述べた。金融機関自身の状況に応じて、リスク処理能力を高める。金融機関内部のリスク予防、早期警戒、処置、問責制度体系を健全化し、金融リスクの個別事件がシステム中に伝播することを回避し、金融サービス製造業の質の高い発展を推進する。