【光明追想】
中国科学院院士、トンネルと地下建築工学専門家、同済大学土木工学院岩土とトンネル工学研究所名誉一級教授の孫鈞氏は、病気の治療が効かず、2024年3月1日に上海で死去した。98歳だった。
孫鈞、1926年10月3日江蘇蘇州生まれ。1949年交通大学(1959年交通大学上海部分に「上海交通大学」校名を採用)土木工学科卒業。同済大学岩土工学研究所教授、校務委員、名誉学部長を務めた。1991年に中国科学院学部委員(院士)に選出された。
孫鈞は長期にわたり大学の地下建築工事の専門教育に従事し、地下構造理論の研究を行い、地下構造のレオロジー力学、粘弾塑性理論と防護工事の耐爆動力学などの学科の発展に重大な貢献をした。彼は我が国初の博士課程大学院生指導者と国家初の重点学科学術責任者である。1960年から、同済大学で国内外初の「トンネルと地下建築工事」専攻を主宰し、中国の地下建築工事業界の先駆者であり、地下構造工学力学の主要な創立者の一人である。
93歳の高齢時、孫鈞は港珠澳大橋技術顧問を務め、大橋建設のために護衛した。「橋梁とトンネル地下工事、どちらも情熱を持って研究をし、全身全霊を傾けている」と語ったことがある。(光明日報全メディア記者李苑)