【光明追想】
中国科学院院士、我が国の著名な化学工学者、華東理工大学教授の胡英氏は、病気の治療が効かず、2023年8月27日に上海で逝去した。享年89歳。
胡英、1934年6月19日上海生まれ、湖北省英山県出身。1953年に中国共産党に入党し、同年に華東化工学院化学機械科を卒業し、学校に留まり、化学系助教、講師、助教授、教授を歴任した。1993年に中国科学院院士(学部委員)に選出された。
胡英は長期にわたり分子熱力学の研究に従事し、統計力学理論の導出、コンピュータ分子のシミュレーションと実験測定を結合した現代分子熱力学の研究方法を提出し、国内流体分子熱力学の研究を30年余りリードし、我が国の化学工業学科の発展に優れた貢献をし、『流体の分子熱力学』『応用統計力学』を出版したことがある『現代化学工業熱力学』と『密度汎関数理論』などの専門書。
胡英氏は科学研究と教育に全精力を注ぎ込み、「科学研究は登る必要があり、平坦な道を歩くことで達成できるものではなく、決して浮かれてはならず、目先の小さな利益だけに気を取られて国の、民族の大きな利益を無視してはならない」と学生に警告した(光明日報全メディア記者・李苑)