【光明追想】
中国科学院の院士、生物化学と分子生物学者の張友尚氏は病気の治療が効かず、2022年12月23日に上海で死去した。97歳だった。
張友尚は、1925年11月2日に湖南省長沙で生まれた。1948年に浙江大学化学学部を卒業し、1961年に中国科学院上海生物化学研究所の大学院生を卒業し、後に中国科学院上海生物化学と細胞生物学研究所の研究員を務めた。2001年に中国科学院の院士に選出された。中国科学院上海生物化学研究所副所長、分子生物学国家重点実験室主任、中国科学院分子細胞科学卓越革新センター(生物化学と細胞所)研究員を務めた。
張友尚は長期にわたって蛋白質の構造と機能の研究に従事している。粗生成物から精製結晶の再合成インスリンを分離し、再合成分子が天然インスリン分子の三次元構造を有することを示し、酵素法を用いて結晶化したインスリン活性破片を合成する、豚インスリン製造の新技術を創立し、インスリンの分子進化を研究する、酵母細胞における組換えヒトインスリンの高発現を実現し、インスリンを研究するタンパク質工学、微量酵素法を用いて表皮成長因子類似物を合成する、早期にタバコ花葉病毒蛋白サブユニットの結晶構造を研究したことがある。(光明日報全メディア記者李苑)