【光明追想】
無機非金属材料の専門家で、中国工程院院士の顧真安氏は、病気の治療が効かず、2022年12月22日に北京で逝去した。
顧真安、1936年11月江蘇省無錫生まれ。1958年に華東化工学院(現華東理工大学)を卒業し、学士号を取得した。1997年に中国工程院院士に選出された。中国建築材料科学研究総院院長技術顧問、石英ガラス重点実験室首席専門家などを務めた。
顧真安は主に特殊ガラスと光伝導繊維の研究に従事している。彼は石英ガラスと光ファイバ中の希土類元素のスペクトルと非線形光学特性を研究し、多種元素のD−F電子広帯域遷移が紫外線強吸収と可視蛍光変換特性、及びアップコンバージョン蛍光、周波数逓倍と光増幅特性を有することを得た、化学気相ドーピング堆積、溶液ドーピングと水素酸素炎溶融−電融成形の二段階法技術を研究し、難溶融ガラス製造技術の難題を解決した、超低膨張石英ガラスや希土類石英ファイバなどの新材料の開発に成功した。
顧真安は教育を非常に重視し、常に国家の重点課題と結びつけて、科学技術の第一線で若者のトレーニングと成長を指導している。彼は科学的素質の育成は、まず科学的興味の育成と着手能力の育成を重視すべきで、一人で何かに興味を持ってこそ、興味が生まれると思っている。
(光明日報全メディア記者李苑)