【光明追想】
結晶学者、中国科学院院士、中国科学院物理研究所研究員の範海福氏が、病気のため2022年7月8日に北京で死去した。享年88歳。
範海福、1933年8月広東広州生まれ。1956年北京大学化学科卒業。1991年に中国科学院学部委員(院士)に選出された。
範海福は主に原子スケールでの物質構造の回折分析方法の研究に従事している。1960年代に我が国で発見された天然アミノ酸−カボチャ子アミノ酸と使用君子アミノ酸の結晶構造の測定を主宰し、70年代中から80年代初めに「直接法による結晶構造解析における擬対称性問題の処理」の研究を主宰し、80年代中から90年代末まで直接法による蛋白質構造分析のための試験を主宰し、国際上の同類研究の最適な結果を得て多次元空間中の直接法を主宰し、それを現在の国際上で最も有効で、非公度変調構造と組合せ構造を一から解く方法にし、李方華と協力して電子顕微鏡の画像処理の新しい方法を確立した、2000年から現在まで、構造ゲノム学研究のための二空間構造断片拡張方法の構築を主宰し、対応するコンピュータプログラムOASISを発行している。
範海福氏は生涯科学研究に専念し、世界には「最高」の科学者はいないが、科学にはできる限りのことをして、最高のことをしようとする多くの人が必要だと述べた。(光明日報全メディア記者李苑)