【光明追想】
中国科学院院士、著名な化学専門家、天津大学教授の余国琮氏は病気の治療が効かず、2022年4月6日に天津で死去した。享年100歳。
余国琮は、1922年11月18日に広州で生まれた。1943年に西南連合大学化学工学部を卒業し、1945年に米ミシガン大学修士号、1947年に米ピッツバーグ大学博士号を取得した。1991年に中国科学院学部委員(院士)に選出された。天津大学教授、化学工学院名誉院長、化学工学研究所名誉所長、精留技術国家工学研究センター技術委員会主任を務めた。
余国琮は長期にわたり化学工業分離科学と工学研究に従事し、特に精留理論と技術面、例えば開拓過程と設備の一体化のシミュレーション増幅理論、多変パラメータ動的精留理論、気液界面現象及び高効率充填塔の新技術など、すべて成果を収めた。彼は「我が国の精留分離学科の創始者」「現代工業精留技術の先駆者」「化学工業分離工学科学の開拓者」などと呼ばれている。「科学研究に従事するには粘り強い精神が必要だ。一人の精力は限られており、協力してこそ大きなことができる」(光明日報全メディア記者李苑)