【光明追想】
非鉄金属真空冶金専門家、中国工程院院士、昆明理工大学教授の戴永年氏は、病気の治療が効かず、2022年1月27日に昆明で逝去した。
戴永年、1929年2月に雲南省昆明に生まれた。1948年12月に「雲南民主青年同盟」に加入し、1949年8月に中国共産党に加入した。1951年に雲南大学鉱冶学部を卒業後、学校に残って教鞭を執り、1954年に雲南大学鉱冶学部の調整に伴い昆明工学院に就職し、1956年に中南鉱冶学院冶金学部大学院を卒業後、昆明理工大学で教鞭を執った。昆明理工大学教授、真空冶金国家工学実験室主任、中国非鉄金属学会ベテラン常務理事を務めた。1999年に中国工程院院士に選出された。
戴永年は我が国の色金属真空冶金分野の先駆者であり、金属真空気化分離理論を発展させ、非鉄金属真空冶金理論体系を形成した、内熱式多段連続蒸留真空炉と横型真空炉を発明し、錫、鉛、亜鉛、リチウム、多結晶シリコン冶金の一部の伝統的な生産技術を改革し、経済効果が顕著であり、その研究を主宰するリチウムイオン電池材料はすでに産業化されている。非鉄金属真空冶金分野における彼の研究成果は世界トップレベルにあり、我が国初の『錫冶金』教材の編纂を主宰し、国家優秀科学技術書目に登録された。「人生は一生、人類社会のために何か有益なことをしなければならない」。これは戴永年が一生を守った信念だ。(光明日報全メディア記者李苑)