【光明追想】
中国科学院の院士で土壌微生物学者、中国農業大学の陳文新教授は、病気の治療が効かず、2021年10月7日に北京で95歳で死去した。
陳文新、1926年9月生まれ、湖南省瀏陽人。1952年に武漢大学を卒業し、1958年にソビエト連邦のチミリアチェフ農学部で副博士号を取得した。1959年、学業を終えて帰国後、北京農業大学に入学し、教育と農業科学研究に従事した。2001年に中国科学院の院士に選出された。
陳文新は主に根粒菌の分類と応用研究に従事している。彼女は全国32の省（市）600以上の県を踏破し、2つの根粒菌新属と40以上の新種を発表し、2万株近くの根粒菌を保存し、世界最大の根粒菌種資源庫とデータベースを構築し、このような見えない微生物が人類に大きな貢献をするようにした。彼女が一手に設立した「中国農大根粒菌研究センター」は我が国の現代根粒菌分類学の開拓者となり、我が国の根粒菌分類研究を世界の先進的な仲間入りに導いた。
陳文新は半生の勤勉な研究を用いて、中国の根粒菌分類研究を新時代に導いた。彼女はかつて「私が過去にしたのは基礎的な仕事で、理論は実践に奉仕しなければならず、私はそんなに多くの菌を倉庫で死なせない……窒素肥料の使用を減らし、土壌を改良し、生態環境と農業、林、牧畜業の持続的な発展のために力を尽くしたい」と述べた。
（光明日報全メディア記者李苑）
