【光明追想】
有機化学と農薬化学者の李正名院士が死去
著名な有機化学者と農薬学者、中国工程院院士、南開大学講席教授の李正名氏は、病気の治療が効かなかったため、2021年10月4日に天津で死去した。享年90歳。
李正名は、1931年1月に上海で生まれ、1953年に米ユースキン大学を卒業して化学学士号を取得し、1956年に南開大学化学学部を卒業して修士号を取得した。南開大学元素有機化学研究所所長、元素有機化学国家重点実験室主任、農薬国家工学研究センター(天津)主任などの職務を務めた。1995年に中国工程院院士に選出された。李正名は長期にわたり有機合成、農薬化学、生物活性分子の設計及び構造効果規則の研究に従事している。1990年からチームを率いて新型緑色農薬の研究を展開し、スルホニルウレア類除草剤に関する国際的な構造効果理論を改正し、我が国の自主知的財産権を有するモノスルホンロンとモノスルホンエステルの2つの超高効率緑色除草品種を創製し、環境生態に優しく、温血動物に毒性がなく、雑草に対する防止効果が優れ、作物の選択性が高い特色を有し、長期的な開発と普及・応用を経て、すでに国の新農薬の正式な登録証を獲得し、良好な経済と社会的利益を得ている。
李正名は普通の教育科学研究の職場で60年以上奮闘してきたが、彼はよく学生たちに「私たちが研究の仕事をするのは、文章を発表するためではなく、地続きになって、本当に私たちの理論を民に戻して、民に使って、科学を発展させてこそ、経済を繁栄させることができる」と言った。
(光明日報全メディア記者李苑)