【光明追想】
中国科学院の院士で有名な空気動力学者の張涵信氏は、病気の治療が効かず、2021年10月1日に北京で死去した。85歳だった。
張涵信、1936年1月江蘇沛県生まれ。1958年清華大学水利工学科卒業。1959年と1963年に清華大学と中国科学院力学研究所でそれぞれ大学院生の第1段階と第2段階の学習を完成し、卒業した。長期にわたり中国空気動力研究と発展センターで働き、研究所の副所長、センターの副総技師などを歴任した。1991年に中国科学院学部委員(院士)に選出され、2000年から2010年まで中国空気動力学会第4回、第5回理事長を務め、2010年から中国空気動力学会名誉理事長を務めた。
張涵信氏は中国の計算流体力学の創始者と創立者の一人であり、長期にわたり物理分析を結合した計算流体力学理論と応用研究に力を入れ、「革新は魂であり、応用は居場所である」という学術思想、オリジナルNND、ENNシリーズ差分フォーマットは、三次元流動分離トポロジー構造理論を創始し、航空機の動安定性理論を確立し、航空宇宙飛行機の気動力、熱、アブレーション、浸食など多くの重要な気動的難題を解決し、中国の航空宇宙事業に際立った貢献をした。(光明日報全メディア記者李苑)