イラン政府は22日、テヘランでライヒ大統領、アブドゥラヒヤン外相、東アゼルバイジャン省のラハマティ省知事らヘリコプター事故の犠牲者の集団葬儀を行った。

この日、テヘラン全体に悲しみが広がり、日常的に忙しい街では人通りが少なく、店が休業していた。都市のあちこちにライヒ、アブドラ・ヒヤンらの遺影が置かれているのを見た。

厳かな葬儀はテヘラン大学のキャンパス内で行われ、数万人のイラン人が参列し、イランの最高指導者ハメネイ氏が現場で祈った。

葬儀の祈りが終わると、犠牲者の遺体はテヘラン大学から自由広場に移った。街の両側では、ライヒたちの遺影を手にして哀悼の意を表した。

息子を連れて葬儀に参列したテヘラン市民のアリ氏は、今でもショックを受けており、愛する大統領を失ったことを信じていないと涙ぐんでいる。

「ライヒはずっと人民のために奉仕し、人民のために奉仕しているうちに亡くなった」と、娘を連れて式典に参加した中年女性のビタさんは言った。「深い悲しみを感じている」。

ライヒ氏の遺体は23日、出身地のイラン北東部の都市マシュハドに埋葬される。

ライヒ氏らが乗ったヘリコプターは19日、イラン北西部の山岳地帯で墜落し、乗員全員が死亡した。イラン政府は20日、5日間の全国哀悼の意を表明した。