選挙改革で騒乱、マクロン氏が仏・南太平洋領に急きょ赴く
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選挙改革で騒乱、マクロン氏が仏・南太平洋領に急きょ赴く

【文/観察者網張菁娟】フランス領南太平洋諸島ニューカレドニアでこのほど、選挙改革計画が地元住民の不満を引き起こし、深刻な騒乱が起きた。現在、オーストラリア、ニュージーランドは撤退を発表している。

フランスメディア「France 24」、AP通信などによると、フランス政府のトビーノ報道官(Prisca Thevenot)は、フランスのマクロン大統領が「早ければ21日夜に出発する」とニューカレドニアに赴き、フランスの新投票規則計画への不満を和らげることを望んでいると発表した。

「私たちの第一の任務は平穏と秩序を回復することだ」とテベノ氏は述べた。すべてが正常に戻る前に、フランスにはまだ多くの仕事があり、現在政府は全面的に動員されている。

トビーノはマクロンがどのくらい滞在するか、誰に会うかを詳細に説明していない。

現地時間2024年5月21日、フランスのヌメア、オーストラリア、その他の観光客がオーストラリア空軍の力神に登って、ニューカレドニアのヌメアのメーガンタ空港から出発する準備をしている。画像ソース:ビジュアルチャイナ

現地時間2024年5月21日、フランスのヌメア、オーストラリア、その他の観光客がオーストラリア空軍の力神に登って、ニューカレドニアのヌメアのメーガンタ空港から出発する準備をしている。画像ソース:ビジュアルチャイナ

またロイター通信によると、騒乱のため地元の商業便はすべてキャンセルされ、約3200人が出発やニューカレドニア入りを待っているという。

オーストラリアとニュージーランドは、21日に政府機をニューカレドニアに派遣し、両国が閉じ込められている国民の撤退に協力すると表明した。フランス国防委員会は20日夜、両国が撤収を計画することに同意した。

オーストラリア外務省によると、現在300人のオーストラリア人がニューカレドニアに滞在している。

ニュージーランドのピーター・ピーターズ外相は、「ニューカレドニアにいるニュージーランド人は挑戦に満ちた数日間に直面しており、彼らを家に連れて帰ることが政府の急務だ」と述べた。

ニュージーランドのヘラルド紙は、政府機が「最も必要な乗客50人」を乗せてオークランドに着陸したと報じた。今後数日でさらに多くのフライトが予定されています。

選挙改革で騒乱、マクロン氏が仏・南太平洋領に急きょ赴く

ニューカレドニアの面積は1.86万平方キロで、ニューカレドニア島、ロアティ諸島と誰も住んでいないチェスターフィールド諸島からなり、フランスの首都パリから1.8万キロ離れており、約3000年前から定住者がいたが、1853年にフランス植民地に転落し、1946年にフランスの海外属地となった。ニューカレドニアでは、先住カルナック人が総人口の約41%を占めている。

今回の騒動の引き金は選挙改革計画だ。フランス国民議会は14日、ニューカレドニアに10年以上住んでいるフランス人に属する省級選挙の投票権を与える憲法改正案を可決した。この法案は、フランス議会の両院合同会議の承認を得なければ立法を完了することはできない。

フランス国民議会がこうした改正案を審議している間、ニューカレドニア先住民のカナック人らは、新法が独立を支持する有権者層の比重を弱めると強く不満を抱いており、深刻な騒乱が起きている。

現地時間2024年5月21日、フランスのニューカレドニア、ドゥコスで、社会主義カナク民族解放戦線(FLNKS)の旗をバリケードに掲げた傍観者がいた。

現地時間2024年5月21日、フランスのニューカレドニア、ドゥコスで、社会主義カナク民族解放戦線(FLNKS)の旗をバリケードに掲げた傍観者がいた。

マクロン氏は15日、現地時間16日5時から12日間「非常事態」に入ったと発表した。

ニューカレドニアで起きた武力衝突、強盗、放火事件で警察官2人を含む6人が死亡し、数百人が負傷したと報じられた。警察は300人近くの「騒乱者」を逮捕した。多くの企業や車が焼失し、多くの店が略奪され、150社が強盗や焼却された。

フランスの上級委員会によると、フランスから来た憲兵と警察1000人以上が作業に入り、今後数時間で600人の人員を増やすという。

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